幼稚園や保育園で、お友達の歯が抜け始めてくると、「うちの子はまだかしら?」と心配になってくるママもいますよね。
早い子だと、年中さんくらいで前歯が1、2本抜けてくるお子さんもいます。
しかし、乳歯の生えかわりには個人差があるのです。
周りと比べたり、お友達より遅くても問題はありません。
乳歯の生え変わりが遅い原因としては、永久歯の成長が遅いということが言えますが、一人ひとり乳歯が生えてくるタイミングも順番も違います。当たり前ですが永久歯の成長にも個人差があるのです。
ただ、中には先天性欠如といって、永久歯が生えてこない場合もあります。
先天性欠如とは原因ははっきりしていないのですが、永久歯が生えてこないことをいいます。
先天性欠如の人は12~14人に一人います。
中高生になっても乳歯がある場合には、歯医者さんに相談することをおすすめします。どのように対処すればよいのか判断してもらいましょう。
乳歯の生え変わり時期に気を付けたいこと
乳歯から永久歯に生え変わる時期は、奥歯が増えるためにあごの発達が大切です。
日ごろから柔らかいものばかりでなく、おせんべいなどもおやつに取り入れて、よく噛んであごの発達を促しましょう。
また、歯がグラグラしてくると子供は手で触ったりしてばい菌が入りやすくなりますし、イライラする子も増えてきます。
気になるようでしたら歯医者さんで抜いてもらうこともできます。
また、生えてきたばかりの永久歯はまだ弱いので、とても虫歯になりやすいです。そのため生え始めかしばらくの間は歯磨きに特に注意する必要があります。
虫歯を予防するためには歯ブラシだけではなく、デンタルフロスを併せて使用したり、歯医者さんで歯磨き指導を受けることをおすすめします。
さらに、歯だけではなく歯肉の炎症にも注意が必要です。
完全に表面へ出てきていない永久歯と歯肉の間に食べかすがたまることで、歯肉に炎症を起こしてしまうのです。
乳歯の生え変わり時期には必ず大人がしっかりと歯磨きをしてあげましょう。
乳歯の生え変わりには順番があるの?
まず抜けるのが、「中切歯」と言われる前歯です。(下→上)
この歯が抜けると、最初の永久歯、いわゆる「6歳臼歯」と言われる奥歯が生えてきます。
生え変わりの順番ですが、前歯から奥へ奥へと順に生え変わりが進みます。
前歯に続いて…
・下の中切歯の横の歯
・上の中切歯の横の歯
・下の前から三番目の歯
・上の三、四、五番目の歯
・下の四番目の歯
・下の五番目の歯
となっています。
この順番はあくまでも目安で、抜ける時期も個人によって違います。
小学校に入ったころから順番に抜け、ここからは乳歯から永久歯への生え変わりの続く時期です。
この時期は特に個人差もあり、生え変わりの順番も混合していくので奥から前へ向かって抜けることもありますが、あまり気にしなくても大丈夫です。
しかし、生まれつき過剰歯といい、一本ほど多く生える歯を持つ子もわりと多くの割合でいますので、歯並びはもちろんですが、歯並びだけでなくとも、気になることがあれば、歯医者さんで診てもらいましょう。
まとめ
いかがでしたか?
乳歯の生え変わりには個人差があり、周りと比べて遅いと感じても焦る必要はありません。
大切なことは毎日の歯磨きによる充分なケアとチェックです。
小学校高学年や中学生になると、なかなか時間をとることも難しいと思いますが、定期的に歯医者さんにも診てもらうことも大切です。
ぜひ乳歯の生え変わる時期を乗り切って、一生モノの歯を大切にしましょうね。